ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デビッド・バウティスタ、ブラッドレイ・クーパー、ヴィン・ディーゼル、リー・ペイス、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ジャイモン・フンスー、ジョン・C・ライリー、グレン・クローズ、ベニチオ・デル・トロ
原題:Guardians of the Galaxy
制作:アメリカ/2014
URL:http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/gog
場所:シネマスクエアとうきゅう

映画を観たことをきっかけとして、またマーベル・シネマティック・ユニバースの世界をネットで勉強する。

マーベルコミックスの最初の「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy)」は、別世界(Earth-691)の31世紀において、バドゥーン(Badoon)に抵抗するために結成されたチーム。初期メンバーとしては、

メジャーヴィクトリー(Major Victory)/ ヴァンス・アストロ(Vance Astro):元アメリカの宇宙飛行士。
チャーリー-27(Charlie-27):木星人。
マーティネックス(Martinex):冥王星人。
ヨンドゥ(Yondu):ケンタウリ人。
スターホーク (Starhawk):アークトゥリアン。
ニッキー(Nikki ):水星人。

らがいる。

そして、第二期のチームは正史世界(Earth-616)において、アナイアラスの襲撃、ファランクスの侵略と宇宙規模の危機が立て続けに起こった後、新たな危機に対抗するため結成されたチーム。メンバーとしては、

スターロード(Star-Lord):地球人とスパルタクスとのハーフ。
アダム・ウォーロック (Adam Warlock):遺伝子操作で造られた生命体。
ドラックス・ザ・デストロイヤー (Drax the Destroyer):地球人。サノスによって殺されるが、クロノスによって新たな強靭な肉体となって蘇る。
ガモーラ(Gamora):サノスの養女。肉体を強化されている。
クエーサー(Quasar)/マーター(Martyr):エターナルズのDNAを模して創られた女性とクリー人のハーフ。
ロケット・ラクーン(Rocket Raccoon):高い知能を持った擬人化アライグマ。
グルート(Groot):強大な腕力と知性を兼ね備えた植物型知的生命体。
マンティス(Mantis):強力なテレパスであり予言者。
メジャー・ヴィクトリー(Major Victory):平行世界(Earth-691)のガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのメンバーでもある。
バグ(Bug)
ジャック・フラッグ(Jack Flag)
コスモ・ザ・スペースドッグ(Cosmo the Spacedog)
ムーンドラゴン(Moondragon)

らがいる。

映画版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、この第二期のチームの、スターロード、ドラックス・ザ・デストロイヤー、ガモーラ、ロケット・ラクーン、グルートのキャラクターを使って映画化している。

で、それぞれのキャラクター設定は、コミックと映画版では微妙に違っていて、例えば主人公となるピーター・クイルでは、http://amecomimovienews.blog.fc2.com/blog-category-8.html を参照すると以下のようになる。

(原作設定)
・地球人のメレディスと宇宙人のスパルタクスとの間の子。
・地球の孤児院で育った後はNASAの飛行訓練士になる。宇宙ステーションにマスター・オブ・ザ・サンという宇宙人と知り合い、銀河警察“スターロード”のマントを授かってヒーローになる。
・映画版とは異なり、盗賊(トレジャーハンター)ではない。
・武器は映画と同じ。宇宙の文化や人種の知識も豊富であり、戦略家としても活躍する。
・コーヒーが好き。
・GoGを結成したのは、ファランクス戦争と呼ばれる戦いで率いた囚人部隊を基に、次なる脅威に備えようと考えたから。

(映画設定)
・1988年に母を亡くし、直後にヨンドゥ率いるラヴェジャーズに地球から宇宙へ拉致される。以降はラヴェジャーズの一員として宇宙盗賊となる。
・右耳の裏に機械を装着しており、ヘルメットマスクを起動する基となる。また、首には翻訳機が埋め込まれており、多数の宇宙言語に対応できると考えられる。
・武器は二丁のエネルギー銃。

他のキャラクターは、http://amecomimovienews.blog.fc2.com/blog-category-8.html を参照。

映画の設定では、まずは母親の死のシーンから始まる。その時ピーター・クイルは、おそらくは母親が好きだった70年代の曲をミックスしたカセットテープを聞いている。最後のプレゼントとしても、すぐにはその紙包みを明けないけど、新たにミックスしたカセットテープをもらう。

映画版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が素晴らしいのは、映画的な効果を重視するために70年代のポップスを持って来たことだ。もしかすると、まずは70年代のポップスありきで、そこから映画の設定を考えて行ったんじゃないかとおもえるくらいに重要なアイテムとなっている。以下、この映画のサウンドトラック。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: 最強 Mix Vol. 1
1.「Hooked on a Feeling」ブルー・スウェード
2.「Go All the Way」ラズベリーズ
3.「Spirit in the Sky」ノーマン・グリーンバウム
4.「Moonage Daydream」デヴィッド・ボウイ
5.「Fooled Around and Fell in Love」 エルヴィン・ビショップ
6.「I’m Not in Love」 10cc
7.「I Want You Back」ジャクソン5
8.「Come and Get Your Love」レッドボーン
9.「Cherry Bomb」ザ・ランナウェイズ
10.「Escape (The Piña Colada Song)」ルパート・ホルムズ
11.「O-o-h Child」ファイヴ・ステアステップス
12.「Ain’t No Mountain High Enough」マーヴィン・ゲイ & タミー・テレル

映画化する際にコミックの設定を重視しないことは、映画化の成功の一つなんだとおもう。コミックでの面白さは必ずしも映画の面白さには繋がらないわけで、映画でのアクションを盛り上げるための音響効果を最大限に発揮するための設定変更は特に重要だったりする。

1990年ごろだったか、渋谷のアメリカ雑貨の店にアメリカのFM曲をただエアチェックしただけのカセットテープが売られていて、なぜかそれを買って何度も何度も繰り返し聞いていた。その中に10ccの「I’m Not in Love」が入っていたので、自分の個人的な経験からもいきなりピーター・クイルと同調してしまった。映画に使われている音楽が自分の聴いてきた音楽とシンクロすると鳥肌が立つくらいに共振する。

サノスのインフィニティ・ガントレットだけど、マーベル・シネマティック・ユニバースの世界ではインフィニティ・ジェムではなく、

①四次元キューブ(テセラクト)
『キャプテン・アメリカ:ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ』に登場
②ロキの杖の青い石
『アベンジャーズ』に登場
③エーテル
『マイティ・ソー:ダーク・ワールド』に登場
④オーブ
『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』に登場する球状のお宝

と、インフィニティ・ストーンに置き換えられているらしい。だから、あと2つインフィニティ・ストーンを集めれば、サノスはインフィニティ・ガントレットを作り出せるはずだ。

→ジェームズ・ガン→クリス・プラット→アメリカ/2014→シネマスクエアとうきゅう→★★★★

鳥の道を越えて

監督:今井友樹
出演:今井友樹、今井照夫
制作:工房ギャレット/2014
URL:http://www.torinomichi.com
場所:飯田橋しごとセンター

民族映像文化研究所の関係で以前から知っている今井友樹さんの初監督作品『鳥の道を越えて』は、岐阜の東濃地方を中心に関東から関西にかけて行われていた「カスミ網」猟についてのドキュメンタリー作品だった。「カスミ網」猟とは、渡り鳥の通り道(「鳥の道」)に「カスミ網」を掛けて鳥を捕獲する猟のことで、古くは江戸時代の文献にその猟が行われていた記録が残っているそうだ。中部地方の貧しい山間部の人たちにとって鳥を食べることは、たんぱく質源を確保するための欠かせない猟だった。

今井監督の出身が岐阜県東白川村であることから、祖父から「カスミ網」のことやその網を張る猟場「トヤ」のことを小さい頃に聞かされていたことがこのドキュメンタリーを撮るきっかけとなったらしい。その今井さんの祖父には見える、山の稜線にある「鳥の道」を求めてこの映画は進んで行く。

「カスミ網」猟は、すでに戦後にGHQ主導によって禁止されてしまっているので、今ではその猟を見ることはできない。なので、渡り鳥の生態を研究するため、鳥に足輪を付けるために「カスミ網」を使って鳥を捕獲している福井県にある山階鳥類研究所の調査所の映像が紹介される。その映像によって、実際に鳥が「カスミ網」にかかるしくみがよくわかる。

この猟の一番のポイントは、鳥をおびき寄せるための囮の鳥がいることだった。今では鳴き声の録音をスピーカーで流すだけだけど、昔は実際の鳥を使用していたらしい。それも単純に捕まえた鳥を鳴かせれば良いわけではなくて、1年をかけて鳥を調教して、猟の時季に他の鳥をおびき寄せるための鳴き声を出すように訓練するらしい。それがうまく行けば、鳥によってはその一声でたくさんの鳥が集まって来て、入れ食い状態で捕獲することが可能になるらしい。

初監督作品らしく、とても律義に構成してあるので、この「カスミ網」猟のことがしっかりとわかるような映画になっている。今井さんナレーションと同じように、最初は見えなかった「鳥の道」が映画の最後には見えるようになって行くのが嬉しかった。

今回の上映が終わった後の監督との質疑応答で、しゃべっている人の方言が聞き取りにくくて何を云っているのかさっぱりわからなかった、との不満があった。うーん、そうかなあ。まったくそうはおもえなかった。もちろん聞き取りにくいところはあったけど、前後の文脈のニュアンスで補える程度なんじゃないのかなあ。テレビの影響で、何でもかんでもテロップを入れてはっきりさせる傾向があるけど、そういうのは大嫌い。もちろんドキュメンタリーなんだから、見ている人にしっかりと伝える努力は必要だけど、なんでもかんでも、子供から老人まですべての人にわかるような至れり尽くせりの映画って、おそらくとてつもなくつまらない映画だ。

→今井友樹→今井友樹→工房ギャレット/2014→飯田橋しごとセンター→★★★☆

ヘウォンの恋愛日記

監督:ホン・サンス
出演:チョン・ウンチェ、イ・ソンギュン、ユ・ジュンサン、イェ・ジウォン、ジェーン・バーキン
原題:누구의 딸도 아닌 해원
制作:韓国/2013
URL:http://www.bitters.co.jp/h_s/
場所:シネマート新宿

『ソニはご機嫌ななめ』に続いてのホン・サンスの映画。

ホン・サンスのスタイルは、カメラをフィックスさせたワンシーン、ワンカットの会話劇だけではなくて、小道具の使い方や音楽の使い方、ソウルやソウル近郊の名所でのロケーションなど、まるで小津安二郎のように一貫した様式美があって、そこに酔ってしまうような気がする。さらに『ヘウォンの恋愛日記』は『ソニはご機嫌ななめ』よりも夢と現実が交錯した複雑な構成となっているので、ヘウォンの微妙な精神状態をもスタイリッシュな中に取り込まれて、まるでテーブルに突っ伏して眠るヘウォンと同じような夢心地となって気持ち良い。

ヘウォンから別れ話を持ち出されてむせび泣く不倫相手のソンジュンのシーンも特徴的で、そこに流れるベートーベン交響曲第7番第2楽章がこのシーンに合っているとはとてもおもえない。でも、そのぶしつけな楽曲の使い方もおかしなものでホン・サンスのスタイルに見えてくる。

ヘウォンの恋愛日記

このシーンのロケ地となった南漢山城はソウルの南東の京畿道広州市にあって、その歴史は古く、百済の王都漢城がここにあったと云う説がある。今年、韓国で11番目(自然遺産を含めて)のユネスコ世界遺産に登録されたらしい。

→ホン・サンス→チョン・ウンチェ→韓国/2013→シネマート新宿→★★★★

LUCY/ルーシー

監督:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、ジュリアン・リンド=タット、ピルウ・アスベック、アナリー・ティプトン
原題:LUCY
制作:フランス/2014
URL:http://lucymovie.jp
場所:新宿ミラノ1

リュック・ベッソンを追いかけなくなって久しいが、今回の映画にはちょっと食指が動いたので観てみた。

映画への入り方は良かった。ヒッチコックよろしく巻き込まれ型で、スカーレット・ヨハンソンが得体の知れない組織の麻薬らしきモノの運び屋にされてしまって、お腹の中に青い錠剤が詰まった袋を埋め込まれるところまでのスピーディな展開にはワクワクした。でも、そこからのストーリー展開は、ただ単にスカーレット・ヨハンソンが超人化して行く過程を見せているだけで、敵対する韓国マフィアもスカーレット・ヨハンソンの超人パワーに対してはまったくの役不足なので、だったら人間の脳を研究する教授として登場させるモーガン・フリーマンをもっとストーリーに絡ませて、超人スカーレット・ヨハンソンと対決するくらいの展開が欲しかった。

スカーレット・ヨハンソンのお腹の中に埋め込まれた袋が破裂して、その中にあった青い錠剤によって脳が覚醒化されて、今まで10%しか使われていなかった人間の脳が100%フル稼働して行くイメージも、今までさんざん映像化されて来たようなエスパーとしての超能力を発揮するだけではまったく面白くない。せっかく人間の脳の使われていない領域を研究している学究の徒としてモーガン・フリーマンを登場させているわけだから、もっとリアルな実際の脳研究の成果をイメージ化させて欲しかった。おそらく人間の脳が100%フル稼働したとしても超能力者になるわけじゃなくて、五感が鋭くなるだけなんじゃないのかなあ。『レインマン』の自閉症であるダスティン・ホフマンが、ぶちまけられた楊枝の本数を一発で当ててしまうような感じの。

→リュック・ベッソン→スカーレット・ヨハンソン→フランス/2014→新宿ミラノ1→★★★

ソニはご機嫌ななめ

監督:ホン・サンス
出演:チョン・ユミ、イ・ソンギュン、キム・サンジュン、チョン・ジェヨン、イェ・ジウォン、イ・ミヌ
原題:우리 선희
制作:韓国/2013
URL:http://www.bitters.co.jp/h_s/
場所:シネマート新宿

ホン・サンスに熱狂する人たちをTwitter上で見かけるようになって、これは一度観てみようかなとおもっていたところに、タイミングよくホン・サンスが2013年に撮った『ヘウォンの恋愛日記』と『ソニはご機嫌ななめ』が同時公開されたので、まずはソニのほうを観てみた。

そのほとんどがテーブルを挟んで左右に配置させた人物のワンシーン・ワンカットの会話劇。カメラもフィックスで、なぜか中途半端なズームやパンがある。それがホン・サンスのスタイルだった。アブデラティフ・ケシシュの『アデル、ブルーは熱い色』がクローズアップ多用の会話劇だったのに対して、ホン・サンスの場合は人物を同時にフレームに収めた固定カメラの会話劇で、どちらも会話主体の映画でありながらまったく趣が違うのが面白かった。固定カメラの会話劇がお金のかかってない自主映画を連想させて、素人くささを醸し出しているところも面白い。もちろん素人の映画じゃなくて、しっかりとした映画なので、そのアンバランスも楽しい。

『ヘウォンの恋愛日記』も観に行こう。

→ホン・サンス→チョン・ユミ→韓国/2013→シネマート新宿→★★★☆

アデル、ブルーは熱い色

監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:アデル・エグザルホプロス、レア・セドゥ、ジェレミー・ラウールト、カトリーヌ・サレ、オーレリアン・ルコワン、サンドール・ファンテック
原題:La vie d’Adèle – Chapitres 1 et 2
制作:フランス/2013
URL:http://adele-blue.com
場所:新文芸座

2013年の第66回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを獲った映画で、観よう、観よう、とおもいながら、なかなか重い腰を上げることができずに9月にまでひっぱって来てしまって、やっと新文芸座で観た。

想像以上に面白かった。今年の百合ブームの締めくくりの映画としては最高だった。そこまでしつこく描写する必要はないよ、と突っ込みを入れたくなるレズのSEXシーンにはちょっと引いたけど、状況を説明するシーンを入れずに会話劇だけで組み立てて行くタイプの映画が好きなので、そのリズムに乗って3時間の映画を一気に見てしまった。アデル・エグザルホプロスの張りのある、ちょっとふっくらした肌も奇麗だし。

アメリカ映画ならセリフやテロップに説明が出てこなくても、映画を見て行くうちに何となくどこの都市が舞台なのかがわかって来るんだけど、さすがにフランスだとさっぱりわからない。あとからネットで調べてみたら北フランスのリールやランスがロケ地らしい。最初のシーンの、アデルが家から出た時に坂道の下に広がるランスの景色がめちゃくちゃ奇麗でとても行ってみたくなった。

アデル、ブルーは熱い色
(ロケ地はここ→ http://filmap.tumblr.com/post/89542163749/la-vie-dadele-chapitres-1-et-2-blue-is-the

→アブデラティフ・ケシシュ→アデル・エグザルホプロス→フランス/2013→新文芸座→★★★★

思い出のマーニー

監督:米林宏昌
声:高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、吉行和子、黒木瞳、杉咲花、大泉洋、安田顕
制作:スタジオジブリ/2014
URL:http://marnie.jp/index.html
場所:109シネマズ木場

スタジオジブリのカラーがあるとすると、それはやっぱり宮崎駿のカラーであって、女の子が主人公で、内面葛藤のモノローグがあって、自分の殻を打ち破って成長して行く過程に風変わりなキャラクターが絡んできて、最後はみんながハッピーになって大団円を迎える、と云うのがスタジオジブリの作品なんじゃないかとおもう。とすれば、それを受け継ぐ後継者は今となっては米林宏昌しかいなくて(ああ、近藤喜文!)、今回の『思い出のマーニー』もしっかりと宮崎駿を継承していた。

でも、そうなると、宮崎駿を越えることなんて並大抵の才能では無理なわけで、どうしても二番煎じ見られてしまう。この『思い出のマーニー』も、まあ、宮崎駿の亜流だ。ベースに宮崎駿があるので安心感はいっぱいだけど、どこに米林宏昌の色が出ていたんだろうかと考えると、うーん、たぶんどこにもない。

映画としては面白かった。その面白さはもしかするとストーリーによるところが大きかったのかも知れないけれど、それでも原作を日本に置き換えて、スタジオジブリの映画としてしっかりと再構築させた米林宏昌には才能はあるとおもう。今後もがんばって、なんとか宮崎駿を越えて欲しい。そのためには何か、しっかりとした米林宏昌の色を。

→米林宏昌→(声)高月彩良→スタジオジブリ/2014→109シネマズ木場→★★★☆