「呉」の語源は、呉一帯をつつむ連峰を「九嶺(きゅうれい)」と呼んでいたことから、それがなまって「くれ」になったと云う説があるらしい。その「九嶺」中の一つ、灰ヶ峰(映画の中で「周作」が「すず」に灰ヶ峰を指さすシーンがあったような記憶が、、)を朝一番で自転車で登ることを決意した。山頂(灰ヶ峯気象レーダー観測所)から見下ろす呉市の全景が素晴らしいと聞いたからだ。

灰ヶ峰の標高は737m。登山ルートもあるけど、自転車で行くのなら素直に県道174号線を行くのが良いだろうと見込んで、さあ、どこまで自転車をこげるか果敢にアタックした。

まあ、最初から予想されたことだけど、1/3くらいでバテた。自転車を転がして歩く状態にすぐになってしまった。

行けども行けども全く山頂は近づかず。すでに途中からの眺めも充分に素晴らしいので、もう挫折して山を降りたくなってしまった。

県道174号線から山頂(灰ヶ峯気象レーダー観測所)へ向かう道に入ったら、いちおう舗装はされているけれども、さらに急峻になって来た。そして寒くなって来て雪もちらほら。路面が凍結している場所もあって、すべって転びそうになる。なんだ、この苦行は!

ああ、でも、山頂からの眺めは素晴らしかった!
苦行の末に登って良かった!

灰ヶ峯気象レーダー観測所の展望台では尾道から車で来た60歳くらいの夫婦の方とお会いして、一緒にその眺めに感動ひとしきり。広島県人でも初めて来たそうだ。

さあ、帰りは楽だ。自転車で一気に駆け降りる。
でも登りの時に、手袋を片方落としてしまったらしい。
ただでさえ風を切って寒いのに、完全に手袋の無い片方の手はマヒしてしまった。
自転車走行中にいつも道路に落ちている片方の手袋を見て、なんで片方だけ落とすんだよ、馬鹿じゃねえ、と笑っていたバチだった。

登りに2時間。下りに30分くらい。
素晴らしい苦行でした。

呉市に戻ったら、もう体が冷えきってしまっていて、何か暖かいものを喰いたい!
と云うことで、海自カレー。
カレー専門店カレーのマスターの「いずしまカレー」。

暖かいものも飲みたかったので、場所を移して昴珈琲店へ。
体が温まるまでまったり。

さあ、重巡洋艦「青葉」が着底したまで走ろう、と午後の計画を開始。

途中、「周作」が「すず」に「すずさん、あんあたを選んだんは、わしにとって多分、最良の現実じゃ」と云うシーンがある「小春橋」に寄った。

重巡洋艦「青葉」が着底した場所を示す記念碑に来たら、観光をする若い人の20人くらいのグループと遭遇した。案内人の人が「はーい、次は歴史の見える公園でーす」とすぐに居なくなってしまったけど。あんなふうに、人にコントロールされながら観光するのは本当にイヤだ。

この記念碑からは目の前すぐに陸橋あって、海がちょっとしか見えないので、ぐるっと回って海岸際まで来て、重巡洋艦「青葉」が浮かんでいたところを想像してみた。

実際に戦艦「大和」が建造された呉海軍工廠があった場所(現在はジャパン マリンユナイテッド呉事業所)に寄りながら「大和ミュージアム」に向かう。

「大和ミュージアム」では戦艦「大和」のことだけではなくて、「呉」と云う街がいかにして戦争とともに発展して、そして破壊されたかの歴史をじっくりと見てまわった。朝からの無謀な自転車走行のためにだいぶ足が疲れ切っていたけど、建国記念日に「呉」の歴史をたどるのはぴったりと云うのか、どこか皮肉と云うのか、不思議な「大和ミュージアム」訪問だった。

夜は「関白」と云う店でジンギスカン。美味かった!

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