『この世界の片隅に』の舞台である広島の呉に行ってきた。でも、あからさまな聖地巡礼をするのも、なんだか、こっぱずかしい気もするので、白木リンの朝日遊廓があったあたりと重巡洋艦「青葉」が着底したあたりが見られれば良いんじゃないかとわりきって、北條家の場所を突き止めようなんて行為はせずに、ゆったりと観光を楽しんで来た。

で、いつものように折畳み自転車を持ち込んでいるので、まずは新幹線で広島駅に着いたらそこから呉までひとっ走り。直線距離にして約20kmとこうの史代さんも欄外に書いていました。JR呉線の脇を海岸沿いに走ったので約28kmだった。

このルートにある歩道はそれなりに幅があって、信号もまったくなて、人もまったく歩いていないので、ちょっと舗装がガタガタになってはいるけれども、とても快適な走行だった。

ホテルにチェックインしたら、まずは呉市内をぐるっと一回り。

『この世界の片隅に』の中で「すず」が迷い込む朝日遊廓はこのあたり。もうすっかり住宅街になっていて何の面影もないけど、「朝日町」と云う名称と「朝日橋」のある川沿いの区画が碁盤の目のように整然としているので、なんとなく遊廓であったことを夢想することができた。

コミックでも映画でも、呉市中心街のふもとから上長ノ木にある北條家へ登って行くシーンは何度も出てくる。おそらく旧澤原家住宅がある坂あたりを登って行くんじゃないかとおもう。

数日前の予報では雪マークも付いていて、実際に県北では雪になっているらしく、自転車で走るのはとても寒かった。第1日目はこれくらいにして、「のん、呉へ。2泊3日の旅」の写真集にもあった「森田食堂」で親子丼を喰って、ビールを飲んで温まる。テレビには広島カープの情報番組が流れてた。

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