監督:伏原健之
出演:津端修一、津端英子
制作:東海テレビ放送/2016
URL:http://life-is-fruity.com
場所:ポレポレ東中野

愛知県春日井市にある高蔵寺ニュータウンの片隅に建てられた平屋で、周りに植えられた雑木林と共にその土地に根ざした丁寧な生活を実践している津端修一さん、津端英子さんご夫妻のことはもうすでにテレビや書籍などを通じてとても有名な方たちだった。それなのに、自分の得る情報が偏っているためなのか、さっぱりご存じ上げなかった。

この映画を観ると、家庭菜園から採れる豊富な野菜、果物にまずは目が行って、それらが津端英子さんによって美味しそうなごちそうに変わって行く食生活のリズムにとりこになってしまう。どうしても慌ただしい生活を送っている自分たちと比較してしまって、静かに、ゆっくりと流れる時間の中に身を置いて生活の出来る彼らを憧れの目で見てしまう。でもそれを真似しようとしても、津端修一さんが持っているような、ちょっとしたポリシーと云うのか、ルールと云うのか、独特な行動の慣習がなければ、ここまで生活にハリが出ないし、豊かな感情が溢れ出てくることもないんじゃないかとおもう。

・コメントを書いた札を下げる。
・木のスプーンを使う。
・特別な日は旗を掲げる。
・自分たちが作ったものであるしるしに焼き印を捺す。

などなど。

だから津端英子さんは津端修一さんを亡くした時に、先導役がいなくなった、と云うようなことを口にしたのではないかとおもう。

津端修一さんのような自分なりの行動規範をしっかりと持たないと。まずはそこからだとおもって、現在発売されている彼らの書籍を見たら、どれもこれも昔の「ku:nel 」のような本ばかりだった。いや、だから、そのような本が欲しいのではなくて…。

→伏原健之→津端修一、津端英子→東海テレビ放送/2016→ポレポレ東中野→★★★★