ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜

監督:ベン・ザイトリン
出演:クヮヴェンジャネ・ウォレス、ドワイト・ヘンリー、レヴィ・イースタリー、ローウェル・ランディス、パメラ・ハーパー、ジーナ・モンタナ
原題:Beasts of the Southern Wild
制作:アメリカ/2012
URL:http://www.bathtub-movie.jp/
場所:ユナイテッド・シネマウニクス南古谷

子どもの目線で語られる映画がたまにあるけど、そこで使われるセリフやモノローグがあまりにも大人顔負けの示唆に富む内容であったりすると、それはもう子どもの目線ではなくて、大人が無垢な子どもの姿だけを借りて自分たちの主張を言わせしめているだけの映画でしかないと感じてしまって、見て行く内にだんだんと興ざめして行ってしまう場合が多い。もちろん映画は大人が作るわけだから、子どもの目線で語られていようとも結局は大人が考えうるセリフを語らせるわけで、実際の子ども目線の映画は作りようがないし、もしそんな深遠なことを本当に考えている子どもがいたとして、それを脚本化する力がある子どもがいたとしても、それを映画化した途端に大人の干渉が入り込んでしまって子どもらしさが失われてしまうに違いない。などと、くだらないことを考えないで割り切って映画を楽しめば良いんだろうけど、でも、もうちょっと実際の子どもの目線に下りた表現方法もあるんじゃないかと、この『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』を観ながら考えてしまった。良い映画ではあるんだけど。

やっぱり、基本的には、子どもと動物を使った映画は、最初から-20点のハンデを付けて見ています。

→ベン・ザイトリン→クヮヴェンジャネ・ウォレス→アメリカ/2012→ユナイテッド・シネマウニクス南古谷→★★★