ローマでアモーレ

監督:ウディ・アレン
出演:アリソン・ピル、フラビオ・パレンティ、ウディ・アレン、ジュディ・デイヴィス、ファビオ・アルミリアート、アレッサンドロ・ティベリ、アレッサンドラ・マストロナルディ、アントニオ・アルバネーゼ、ペネロペ・クルス、リッカルド・スカマルチョ、ロベルト・ベニーニ、モニカ・ナッポ、アレック・ボールドウィン、ジェシー・アイゼンバーグ、グレタ・ガーウィグ、エレン・ペイジ
原題:To Rome with love
制作:アメリカ、イタリア、スペイン/2012
URL:http://romadeamore.jp
場所:ユナイテッド・シネマとしまえん

ウディ・アレンの映画がロードショー公開されれば、すかさず映画館に足を運ぶ習慣を1983年の『カメレオンマン』以来ずっと続けている。それがこの『ローマでアモーレ』で32本目になる。その中には出来の悪い映画もあるけど、総じて満足しながら映画館のドアを開けて家路につくことができる。多作なのに、こんなに大きく外さない映画監督もめずらしい。

この『ローマでアモーレ』は、その作品群の中から言えば出来の良いほうではないけれども、それでもイタリアの「ローマ」をテーマとした散文的なエピソードを並列に進行させて、それぞれがどれも楽しい。中でもロベルト・ベニーニのエピソードは、フェリーニの『甘い生活』に出てくるパパラッチをモチーフにしていて、平凡な人間がマスコミに利用されて有名人になり、飽きられるとポイと捨てられる今の芸能界を皮肉っている。

ウディ・アレンも77歳なので、もしかすると映画巡礼の旅に出始めたのだろうか? 今回がフェリーニのローマなら、次作はベルイマンのスウェーデンか? この『ローマでアモーレ』でもセリフに東京が出てくるので、もしかすると日本でも撮ってくれるのだろうか。そんな期待が膨らんでしまう。もしそうだとしたらエキストラで出たいなあ。

→ウディ・アレン→アリソン・ピル→アメリカ、イタリア、スペイン/2012→ユナイテッド・シネマとしまえん→★★★☆