監督:フレデリック・ワイズマン
出演:ニューヨークのモデルエージェンシー「Zoli」に所属するモデルたち
原題:Model
制作:アメリカ/1980
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場所:アテネ・フランセ文化センター

1980年ごろのニューヨークのモデル業界にカメラを向けたこの映画を観て、なにが一番おもしろかったのかと云えば、女性モデルのファッションや髪型や化粧がまるでそのまま80年代音楽のMTVに登場してくるようなイメージで、この映画の中でCM撮影を行っているモデルの人たちも、もしかしたらデュラン・デュランなどのミュージック・クリップに出ていたんじゃないのかなあ、と見えるところだった。それだけでも懐かしくて、そして今よりもどこか脳天気な時代をうらやましくも感じてしまった。ドキュメンタリーは、時代の断片を切り取って記録しているとろが素晴らしい。フレデリック・ワイズマンの映画がなければ、誰も80年代のモデル業界を振り返りもしないとおもう。

デジタル技術が進んで、なんでも修正ができる今現在のモデル業界って、80年代と比べて何が違うんだろう? フレデリック・ワイズマンの『モデル2』が観たいような気がする。

→フレデリック・ワイズマン→ニューヨークのモデルエージェンシー「Zoli」に所属するモデルたち→アメリカ/1980 →アテネ・フランセ文化センター→★★★☆