監督:リー・アイザック・チョン
出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、アラン・キム、ノエル・ケイト・チョー、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン
原題:Minari
制作:アメリカ/2020
URL:https://gaga.ne.jp/minari/
場所:Movixさいたま

アメリカに渡った韓国系の移民がアーカンソーの田舎に農場を作って成功を夢見るストーリーと聞いて、昨今のアメリカでのアジア系に対するヘイトクライムを連想してしまって、そこにはたっぷりと人種差別の要素が盛り込まれているのではないかと勝手に想像してしまった。実際に観てみると、アジア系への差別的な要素はほとんど無くて、どこの世界にでもあるような普遍的な男と女の問題が描かれているだけだった。夢を語る男と現実を見る女、のパターンと云うのは、もしかすると男女の脳の構造の差から起きることなのかもしれないのだけれど、最近のジェンダーレスの風潮からすると、男と女の性格を昔ながらの性差の特徴から決めてかかっているようにも見えてしまって、アメリカでのアジア系が困難を乗り越えて奮起して行く映画を期待して観に行ってしまったものからすると、なおさら腰砕けになってしまった。

この映画でおばあさん役を演じたユン・ヨジョンがアカデミー助演女優賞を獲った。その受賞スピーチで驚くことにキム・ギヨンへの謝辞を述べていた。キム・ギヨンと云えば、アテネ・フランセ文化センターの「中原昌也への白紙委任状」で観た『死んでもいい経験』が強烈だったヘンテコな映画を撮る韓国の監督だ。ユン・ヨジョンの映画のデビューがキム・ギヨンの『火女』だっらしい。うー、『火女』が観たい。

→リー・アイザック・チョン→スティーヴン・ユァン→アメリカ/2020→★★★