ホビット 竜に奪われた王国(IMAX 3D)

監督:ピーター・ジャクソン
出演:マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、リチャード・アーミティッジ、オーランド・ブルーム、エヴァンジェリン・リリー、ルーク・エヴァンズ、リー・ペイス、スティーヴン・フライ、グレアム・マクタヴィッシュ、ケン・ストット、エイダン・ターナー、ディーン・オゴーマン、マーク・ハドロウ、ジェド・ブロフィー、アダム・ブラウン、ジョン・カレン、ピーター・ハンブルトン、ウィリアム・キルシャー、ジェームズ・ネスビット、ケイト・ブランシェット
原題:The Hobbit:The Desolation of Smaug
制作:アメリカ/2013
URL:http://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitdesolationofsmaug/
場所:ユナイテッドシネマとしまえん

3部作中の2作目になる『ホビット 竜に奪われた王国』は、ドワーフの王子トーリン・オーケンシールドたちが自分たちの王国エレボールにて邪悪な竜スマウグと対決するパートと、中つ国に忍び寄る邪悪な気配を調査するべくドル・グルドゥアに向かうガンダルフのパートに別れてしまって、それが二つとも3作目に向かうための下地作りでしかないので見終わったあとの中途半端さは否めない。でも、いつも云っていることではあるのだけれども、ピーター・ジャクソンが作り出すトールキンの世界が大好きなので、161分と云う長尺のこの映画がまったく厭きない。3作目の『ホビット ゆきて帰りし物語』が公開されてDVDにでもなったら、『ホビット』シリーズと『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを一気に、1日で見てもいいくらいだ。

スマウグとも、ネクロマンサー(死人占い師)とも、その決着がお預けとなったこの映画の最大のハイライトは、もしかすると、アゾグらオークたちに追われたドワーフ+ビルボ・バギンスたちの樽による川下りだったんじゃないのかなあ。最近のCG映画に飽きているとは云え、このシーンのカメラの視点移動はダイナミックで素晴らしかった。ピーター・ジャクソンの良さは、動的イメージの豊富さにあるんだとおもう。

ケイト・ブランシェットが演じるガラドリエル様のファンとしては、今回の映画ではガンダルフとのテレパシー(?)のイメージ・シーンでしか登場がなかったのは残念だったが、ガンダルフとラダガストとの会話から次作の『ホビット ゆきて帰りし物語』では大活躍が予想出来て、早く、その大団円で感動したい!

→ピーター・ジャクソン→マーティン・フリーマン→アメリカ/2013→ユナイテッドシネマとしまえん→★★★★