監督:ウェス・アンダーソン
声:ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、渡辺謙、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、F・マーリー・エイブラハム、スカーレット・ヨハンソン、コーユー・ランキン
原題:Isle of dogs
制作:アメリカ、ドイツ/2018
URL:http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/
場所:ユナイテッド・シネマ浦和

日本でのファンも多いのにどうしても好きになれない三大監督は、ティム・バートンとギレルモ・デル・トロ、そしてウェス・アンダーソンだ。いやいや、映画の出来が悪いと云っているんじゃない。肌が合わないと云うか、しっくりと来ないと云うか。なんでだろう? オタクな気質をすべて否定するわけじゃないんだけど、どうやらそのオタクな部分に引っかかってしまっているような。

今回のウェス・アンダーソンの『犬ヶ島』もすでに多くの人たちが、泣けた、とか、感動したとか云っていて、ああ、これはやばいパターンだと覚悟して観に行ったら、案の定ダメだった。でもそれはオタクな部分につまずいたわけではなくて、それ以前に、日本をダシに使っている部分で不満爆発だった。日本をテーマに扱っている西洋の映画にことごとく不満を持ってしまうのは、おそらくその扱い方に対して厳しすぎる結果なんだろうけど、でも、黒澤明の『七人の侍』とか俳句とか、あまりにも上っ面しかなぞってない。安易すぎる。逆にそこはもっとオタク気質を発揮してくれよ、と。

→ウェス・アンダーソン→(声)コーユー・ランキン→アメリカ、ドイツ/2018→ユナイテッド・シネマ浦和→★★☆