監督:タイカ・ワイティティ
出演:ローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、スティーブン・マーチャント、アルフィー・アレン、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソン
原題:Jojo Rabbit
制作:アメリカ/2019
URL:http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/
場所:TOHOシネマズシャンテ

人類の歴史を振り返れば、ローマ帝国の時代から多民族に対する残虐非道な行いが絶えず繰り返されて来てはいるのだけれど、時間が経てば過去の憎しみなどは次第に薄まって行って、昔のことだから、で済むようになって来るとはおもう。じゃあ、75年の月日ではどれだけ薄まるんだろう? ひと一人の寿命の長さしか経っていないのだから、なかなか忘れることは難しいのかもしれない。第二次世界大戦の日本の行った非道な行為に対して中国や韓国の人たちの怒りが収まらないのを見れば明らかだ。それはナチスに対しても同じだとはおもうけれど、ヒットラーを悪の権化として切り離して考えることも出来るので、ドイツ国民に対して向かう憎しみがある程度中和されているようにも見えてしまう。

タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』には、ナチスを信奉する少年の空想としてヒットラーが出てくる。それをタイカ・ワイティティ監督自身がコミカルに演じている。例えば東条英機をコミカルに演じることの重大さに比べると、ヒットラーのキャラクターとしてのイメージが独り歩きしていて、それをコメディとして扱えることの羨ましさを感じてしまった。

でも、この『ジョジョ・ラビット』の中で、少年の空想の中の滑稽なヒットラーが有効的に生きていたかと云えば、うーん、どうなんだろう? 「クラウン」としてまったく生きていなかったような気が、、、

→タイカ・ワイティティ→ローマン・グリフィン・デイヴィス→アメリカ/2019→★★★