監督:大九明子
出演:のん、林遣都、臼田あさ美、若林拓也、片桐はいり、橋本愛、前野朋哉、山田真歩、吉住、岡野陽一、中村倫也(声の出演)
制作:『私をくいとめて』製作委員会/2020
URL:https://kuitomete.jp
場所:Movixさいたま

大九明子が綿矢りさの小説を映画化した『勝手にふるえてろ』は、相手とのコミュニケーションを図ろうとするときに、自分の内側でばかり思考を展開させてしまって、一向に外側に気持を向けることの出来ない内向型人間の葛藤を描いた面白い映画だった。

そして大九明子がまた綿矢りさの小説を映画化した今回の『私をくいとめて』も、基本的には『勝手にふるえてろ』と同じパターンの映画ではあったけれども(綿矢りさの小説ってそんなのばかりなのか?)、のんが主役を演じることによって、松岡茉優には無いたどたどしさや柔らかさが、映画のファンタジー要素を強める結果となって、ちょっと違った方向に展開して行く点でも面白い映画だった。

まあ、のん(能年玲奈)もいろいろとあったので、そんなところも大九明子監督が汲み取って、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で共演した橋本愛を登場させたりして、のんの魅力を最大限に引き出そうと努力した結果が133分もの長い映画になってしまった。そこは、のんのファン以外には過剰だったような気もするけれど。

→大九明子→のん→『私をくいとめて』製作委員会/2020→Movixさいたま→★★★★