監督:エドガー・ライト 出演:トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、ダイアナ・リグ、リタ・トゥシンハム、マイケル・アジャオ、シノヴェ・カールセン、テレンス・スタンプ 原題:Last Night In Soho 制作:イギリス/2021 URL:https://lnis.jp 場所:MOVIXさいたま
あれ? エドガー・ライトの新作が来ている! と、なんの知識も入れずにあわてて『ラストナイト・イン・ソーホー』を映画館へ観に行ったら、ちょっと意外な60年代イギリスへの憧憬の情にあふれたサイコロジカルホラー映画だった。オープニングからピーター&ゴードンの「愛なき世界(A world Without Love) 」(1964年)が流れて、なんだかタランティーノっぽいなあ、とおもいながら観ていたら、途中から「クイーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー=ジョイが出てきて、またすっかり彼女の瞳に吸い込まれてしまった。
この映画も、やはりデイヴィッド・リンチ版と同じように1本で完結する映画ではないかとおもっていた。ところが、アメリカでの公開から1週間後、『Dune: Part Two』が2023年10月に劇場公開されることが決定した、との知らせが飛び込んできた。えっ? この映画は最初から2部作として作られたのか? それとも1本の映画として作って、興行成績を見てから続編の映画を作ることにしたのか?
今回の『Dune: Part One』を観て、ドゥニ・ヴィルヌーヴはこの映画を2部作のうちの前半としてしっかりと構想したとはおもえなかった。なんだろう? 都合上、バッサリと2時間半で切ったような映画に見えてしまった。だから、映画を観終わったあとの達成感が乏しく、次の章へと引き渡すワクワク感がまったくなかった。
だから、この『Dune: Part One』を見る限りでは、ダイジェスト版と云われようが何だろうが、やりたい放題のビジュアルを展開させたデイヴィッド・リンチ版のほうが良く見えてしまった。
その『The Duellists(デュエリスト/決闘者)』から44年。リドリー・スコットの新作として『The Last Duel』と云うタイトルの映画が公開された。邦題は『最後の決闘裁判』。時代は14世紀末の百年戦争中のフランス。親友であった従騎士のマット・デイモンとアダム・ドライバーのあいだに次第に溝ができて、マット・デイモンの妻ジョディ・カマーをアダム・ドライバーが性的暴行をしたことから裁判に発展。ふたりが決闘をすることでケリをつけることになる。
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ 出演:ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、アナ・デ・アルマス、ナオミ・ハリス、ジェフリー・ライト、クリストフ・ヴァルツ、レイフ・ファインズ 原題:No Time to Die 制作:イギリス、アメリカ/2021 URL:https://www.007.com/no-time-to-die-jp/ 場所:109シネマズ木場